1346政治家辻政信の最後 (2)


1990年5月2日発行  
光人社  単行本  129ページ  1600円
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機略縦横、勇猛果敢、奇襲を得意とした辣腕参謀、
権謀術数家にして独断専行狂の日本陸軍が生んだ鬼才は、
敗戦後、戦犯追求の手を逃れて潜伏逃亡をつづけ、
『潜行三千里』をひっさげて流行作家となり、
遂には自衛自立、反戦中立を標榜して政治の舞台に登場する
驚愕の証言を得て綴る話題作。 


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モンハン、ガダルカナル、インパール
第二次大戦中の三大負け戦の すべて画策にかかわった陸軍参謀

フィリピンで、有名な「バターン死の行進」を画策した


戦後アメリカから激しく非難される

ガダルカナル島の攻防戦において、「兵力の逐次投入」という愚策を弄し、
イタズラに兵力を消耗した

戦後、隠れていて、極東軍事裁判には掛からなかった、
戦後少し落ち着いた頃
「元陸軍参謀という金看板を背負って、国会議員に立候補し、活躍した

1961年、視察のためラオスを訪れ、行方不明になった。

この失踪にはCIAに消されたとか、諸説あるものの真偽は不明。


頭脳明晰、政治家時代の発言は立派
この人とあれほど多くの犠牲者を出した戦争の当事者
戦犯と同一人物と言うのが不思議
極端な2面性を持った人なのだろう。

自分の罪を当人はどう思っていたのだろうか?
まだ最後まで読んでないが
かなり読みでがあるので期限以内に返却できそうもない。

我々の親の世代の戦争体験者の
本書の読後感はどうなのだろうか?

スターリンと朱恩来の比較が面白かった。