2016年09月

(992)【7つの国境】増井和子

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1988年11月15日発行
新潮社
単行本
301ページ
1500円
図書館






「BOOK」データベースより

三つの国境が接する世界一おもしろい駅、

往きつ戻りつして触れる二つの国の豊かな表情、

そして「国境人」との出会い。国境にはロマンがある。

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 ~♪~ 空想しながら読んだ。凄く面白かった♪♪」
 

(991)【青と白と】穂高明

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2016年2月25日
中央公論社
単行本
236ページ
1500円
図書館











「BOOK」データベースより
これは、悲しみにうちひしがれながら描く葛藤の記録。そして、永遠の記憶。

故郷・仙台を、激震と大津波が襲った。
東京にいる「私」は、その時テレビの画面を見つめることしかできなかった。

あれから、5年―宮城県仙台市出身の気鋭作家・穂高明が、迷い、苦しみながら
書き上げた、魂の物語。
       -------------------
葬儀に使う黒と白の幕は「鯨幕」青と白は浅葱(あさぎ)幕という。
浅葱幕は神事では、地鎮祭や上棟式、葬儀などで使用されます。

紅白幕や、鯨幕より歴史的に伝統が長いとされ、地方によっては鯨幕ではなく、
浅黄幕を葬儀に使うところもあります。

神道では、黒白の鯨幕を慶事に使用することもあり、皇室の慶事でも、鯨幕を用いていることもあります。

皇室の新年祝賀の儀や、園遊会では、浅黄幕が使用されます。

 神事では、慶事に鯨幕を、忌事には浅黄幕を用いる伝統が長く、
鯨幕が比較的新しい習慣であることを物語っています。 
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黒と白は、「鯨幕」。 青と白は浅葱(あさぎ)幕。  知らなかった。
あさぎ色とは薄みどりか玉葱の皮の薄~い色の事かと思っていた。

お葬式に浅葱幕使っているのを見たことがありますし、以前住んでいた隣家が
宗教団体の○○学会員でしたが、葬儀を出した時、この浅葱幕でした。

本書は、「フィクション」、と書いてあるが、そうとは思えず、
主人公と著者がダブって見えた。

・・・ 葬儀は亡くなった人の為ではなく、残された者の為にあるのではないか・・・、
というような主人公の思いに、私も全く同感。

特に大切な人を亡くした時に、しみじみと思ったことがある。


東北は大好きで数えきれないくらい行っており、本書の中に地名が出てくると
行った時の色々が思い出され、懐かしい・・・

それらの土地も今は様変わりしているんだろうなぁ、と思うと、切ない。

行く先々で知り合い、言葉を交わした人達、親切にして頂いた人々。
生きずりの我々に優しく声をかけてくれた人など・・・

           本書を読みながら、東北への思いは尽きず・・・・。

白鳥が飛来するころ毎年伊豆沼に白鳥を観に行っていたが、
                 今年は私の体調から行けそうにもないのが残念。

来年は行けるだろうか ・・・ ( -ω- )
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(990)【最強のふたり】北康利

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2015年7月2日第1刷発行
講談社
単行本
477ページ
1800円

図書館 









内容紹介より

真の経営者とはなにか。真の小説家とはなにか。
そしてほんとうの友情とはなにか―

300万人の命が失われ、焦土と化した日本が奇跡の復興へとむかう、
高度成長期、やんちゃな経営者と作家が友情で結ばれ、たぐいまれなタッグを
組んで、次々とヒットを飛ばす。

サントリーがまだ寿屋と呼ばれていた時代、
貧困のどん底から開高健を拾い上げ、活躍の場を与えたのが、世界一のウイスキーをつくった男・佐治敬三であった。

開高はコピーライターとしての才能を花開かせ、在職中に芥川賞を受賞する。

開高は佐治を必要としたが、佐治もまた開高を必要とした。

やがて二人は経営者と社員という枠を越えた友情で結ばれていく。

佐治が身を置いていたビジネスの世界は経営者が生命をかけた戦いの場だが、
なかでも昭和三十六年(一九六一)のビール事業進出、
ビールの巨人三社(キリン、サッポロ、アサヒ)による寡占(かせん)に
無謀な挑戦は、まさに「ビール戦争」と言っていいものであった。

経営者の姿を自分に重ねあわせ、作家・開高も戦場に向かう。

アメリカが正義を旗印に介入した「ベトナム戦争」の渦中に身を投じる


(989)【不屈に生きるための名作文学集】大岡玲

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 2016年3月20日初版第1刷発行
 KKベストセラーズ
 新書版
 280ページ
 852円

図書館で借りる




















「BOOK」データベースより
ビョーキなほど本の「偏愛者」である作家、大岡玲が
体当たりで描く「名作文学」のトリセツ(取扱説明書)全25講。
「本と深い仲になる」とは、「自分以外の誰かを生きる」ことであり、
「本と友だち」になる経験だ、と著者は説く。
神なき時代の弱き人間の姿をピノッキオに重ね合わせ読み解くなど
、不朽の名作文学が、生き延びるための知恵として私たちの前に、いまよみがえる。

(984)【試練は女のダイヤモンド】吉永みち子

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2016年1月20日第1刷発行
(株エッジ)
ソフトカバー
275ページ
1500円

図書館
















内容紹介

テレビのコメンテーターとしてもおなじみの吉永みち子さんは、稀代の聞き上手。

東海道・山陽新幹線のグリーン車に搭載されている旅の月刊誌「ひととき」で
吉永さんが長年にわたり連載している人物インタビューのなかから女性が登場した回をセレクト

彼女たちが吉永さんに語った
人生の大きな転機となった「ある時期」の話をまとめました。

 「女性の時代」などといわれて久しいですが、女性の生き方や働き方、
また自分らしい生き方を選び取るための環境には今なお厳しいものがあります。
30代から90代まで年齢も活躍するジャンルもさまざまな女性たちの、
生きざまをとらえたインタビューは、
きっと今を生きる女性たちへの応援歌となるはずです。
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吉永さん自身が書いたものかと思って借りたら、
                       インタビューだったんだ~  (→o←) アチャー

ここに登場する女性の半分位は、「死にたい、死のう」と思ったことがある人で、
それを思いとどまらせた事など、「ふ~ん、そんなものなのかな~?」 と思った。

ふ、と、死にたい。と思うのと、考えあぐねて、考えあぐねて、死のう、と思うのとは雲泥の差があるし
「死にたい」と「死のう」と思うのとでも全く違うと思う。

吉永さん自身の書いた本を期待していたので少々アテが外れて読んだ。



(983)【新版 飲んではいけない薬 必要な薬と不要な薬】 浜 六郎

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2006年5月23日初版発行
2012年5月30日新版発行
(株)金曜日 
ソフトカバー
301ページ
1300円

図書館




内容紹介
ベストセラーとなった初版(2006年発行)に大幅増補改訂。
"その薬はのんではいけない! "
薬害と闘い続けた医師が医薬業界の間違った常識を打ち破る!


(982)【病気が治る人の免疫の法則】福田稔

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2007年9月26日第1刷発行
2009年6月5日第8刷発行
WAV出版
ソフトカバー
223ページ
1300円

図書館


内容紹介
「爪もみ」で有名な著者が初めて語る自身の免疫体験。
心筋梗塞、脳梗塞、うつ病から軌跡の復活をとげた経験から見つけた「免疫の法則」とは!?


薬でも、手術でもない。自分の力で、自分を治す。
うつ病、脳梗塞から再起した免疫学専門医が、いま苦しむ人へ絶対に伝えたいこと。

(981)【月のうた】穂高明

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2007年10月15日第1刷発行
ポプラ社
単行本
217ページ
1200円
図書館











「BOOK」データベースより
小学生の時に母を亡くした民子は、父とその再婚相手との三人暮らし。
複雑な想いを胸に秘めていたが、亡き母の親友からある話を聞き、
徐々に心を開いていく―それぞれの想いを鮮やかに
掬い取った、切なくて温かな家族の物語。
第2回ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作。
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民子を取り巻く継母・宏子、母・美智子の親友・祥子、父・亮太の視点で語られる。
どんな年代も、どんな立場にいる人も、抵抗なく読める優しい物語。



(980)【向田理髪店】奥田瑛明

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2016年4月20日初版
光文社
ソフトカバー
253ページ
1500円

図書館




 内容照会より

次々起こるから騒ぎ。過疎の町は、一歩入れば案外にぎやか。

北海道の寂れてしまった炭鉱町。
息子の将来のこと。年老いた親のこと──。
通りにひと気はないけれど、中ではみんな、侃々諤々。
心配性の理髪店主人の住む北の町で起こる出来事は、他人事ではありません。

可笑しくて身にしみて心がほぐれる物語。


(979)【ムーンナイト・ダイバー】天童荒太


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文芸春秋
2016年1月25日第1刷発行
単行本
243ページ
1500円

図書館

















 「内容紹介」より。
ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、
秘密の依頼者グループの命をうけて、
亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。

光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、
建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。

依頼者グループの会が決めたルールにそむき、
直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、
行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが・・・

311後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作誕生。

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タイトルと表紙の美しさと裏腹に、読みながら想像できるものは・・・

少々期待外れでした。



東日本大震災は我々日本人にとって生涯忘れられない出来事。
それを題材にした本はいっぱいあり、何冊か読んだ。
そして読む前にはそれなりの思いがあり、覚悟がある。


本書は、タイトルと表紙に惹かれて借りてしまったけれど、
3・11を絡ませたにしては焦点がボケ、上っ面を滑っているように思えた。


天童荒太氏の著書は何冊か読んだが、
内容の暗いものが多く、何ともやりきれない思いで読み進む。

しかし、それだからと言って、問題提起や内容はどれも深く、鋭く、重量感があり、
「読まなきゃよかった・・」と思ったものは無かったけれど―ー、

本書は、これまでの作品とは「鉄とアルミのが差」、と感じた。




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