2010年12月

2010年最後の夢

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12月30日。久しぶりに見た2010年最後の夢は・・・・




数人の仲間と一緒に、布?か何かを 頭からすっぽり被って震えている

かぶった布?の、数センチの 隙間から覗くと、ピストルを持った男が 「静かにしろ!」と睨む

「あ゛ー!」と叫ぶ σ(`ε´)

皆「シー!!」


男がピストルをこちらに向ける「騒ぐな!」

σ(`ε´)「あ゛あ゛ー!」


男がσ(`ε´)の頭にピストルを突き付ける「声を出すと撃つ!」

σ(`ε´)「あ゛~あ゛あ゛~あ゛あ゛~♪( ^0^)θ♪!あ゛あ゛~あ゛あ゛~あ゛ ♪!」

出ないはずの声が、いともたやすく、楽々と出る、楽しい!♪

尚も、「あ゛~あ゛~あ゛~♪( ^0^)θ~♪」なんでこんなにいい声が出るんだ??

また叫ぼうとしたところで、起こされました。



なんでこんな夢を見たか?

たぶん「世田谷一家殺人事件から10年」のニュースを聞いて夫とこの事件について色々話した

「声」の事は、このところ声が出なくなっている。年のせいも有るかも知れないけれど

声量には自信があったのに・・・・


最近カラオケに誘われても、声を出すのがもったいなくて、行かない

こう言うと、変な言い方だけど、この半年くらい、チョットばかり騒ぐと、すぐ声が出なくなるのだ

だから以前のように、やたらと無駄に大声は出さない


そんな事から、こんな夢を見たのだと思う


気持ちよいほど出る声に、かなり大声で「歌うように」叫んでいた。

自分でも、「マズイ!うるさいよナ」と思った。

タイミング良く起こしてもらったので、近隣から苦情も出ず?撃ち殺されもせず、メデタシメデタシ

              めでたいのか?????

        今年最後の夢で、貯めていた声を掃きだしてしまった
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       今年も、あっという間に過ぎ後数分後には新しい年になりますが

          皆様には、どうぞ佳いお年を お迎えください

       そして、来年もどうぞよろしく遊んでやってくださいませ <(_ _)>

                              2010年12月31日 

ブログ用年賀状



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(228)【回想 太宰治】野原一夫

イメージ 1 1980年5月初版発行
1992年8月第11刷改版
1998年5月新装版として発行
新潮社 単行本
213ページ1500円

図書館で借りる

内容(「BOOK」データベースより)
旧制高校時代に太宰治を知った青年は、戦後編集者として再会する。
生き急ぐような旺盛な創作活動から玉川上水への入水まで。
積年の溢れる想いを、ほとばしるが如く綴り、
人間像を鮮やかに甦らせた、貴重な書。

またまた太宰です

今年の夏、青森県の金木にある太宰の生家の「離れ座敷」と呼ばれる

太宰が一家で疎開していた家を見学した時、

案内人の方に、お勧めの本を聞いてみたら教えてくれたのが本書(多分)でした


著者は学生の頃「新潮」に載っていた「きりぎりす」を読ん太宰のファンになり

文化祭での講演を依頼しに三鷹の自宅を訪ねる。その時が初対面



東大を卒業「新潮社」に就職し、太宰の編集担当になり

毎日のように三鷹通いが始まる

太宰に惚れ込み、太宰が玉川上水で心中したあとまでもを、つぶさに見てきた人間である



本書の表紙の絵は、著者の、野原一夫氏の娘さんの初節句に

太宰が、巻き障子紙を切って即興で描いたものである

「海やまの 鳥けものすら 子を生みて
 みな 生きの世を たのしむものを 」(左千夫歌集より)
この3月3日は太宰の次女の初節句でもあり、太田治子の初節句でもあった。

これを書いたのは、愛人でのちに太宰と心中した「山崎富栄」の家だった



本書は太宰の友人関係と、女性関係もかなり詳しく書かれているが

妻である「津島美智子」さんの事には一切触れていない



また興味深かったのは太宰が三島由紀夫と顔を合わせた時の話を著者は

「高名になった三島が太宰の文学と生活を痛烈に批判しそれが文壇の話題となっているので」

と断った後に

後輩の「府立5中」の青年が「仲間が太宰と会いたがっている仲介をしてくれないか」

太宰は快く承知し7,8人の学生と会った。その中に三島がいた
その時著者は、「三島は府立5中ではないので変だな?」と思ったという

話が盛り上がって、三島が森鴎外の文学について、太宰と一言二言交わした後
「ぼくは、太宰さんの文学はきらいなんです」。まっすぐ太宰の顔を見て、にこりともせずに言った

一瞬座が静かになった

「嫌いなら、来なけりゃいいじゃねぇか」、はき捨てるように言って太宰は顔をそむけた
のちに三島は「私の遍歴時代」の中で、その時のことを話題にし、
「希有の才能は認めるが、最初からこれほど私に生理的反発を感じさせた作家も珍しい」
その後も長々と太宰批判は続き、例の一夜の話になり
ニヤニヤしながらの口調で、「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」

その瞬間、氏はふっと私の顔を見つめ、軽く身を引き虚を突かれたような表情をし

「そんなことを言ったって、こうして来てるんだから、やっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」
と三島氏の記述があるが、その時の事を、著者(野原)は鮮明に覚えているのだが、

三島氏のこの記憶とは「かなり違う」。そうだ



また、太田静子の事もかなり詳細に書いてある

太宰が太田静子に対してどういう感情を抱いていたのかもうひとつ見えてこなかった

「斜陽」は完全に彼女の日記をもとに描いた作品であることは著者も証言している
「今度書く小説のためにどうしても君の日記が必要なのだ」と太宰は顔の筋一つ動かさず言った。
「小説が出来上がったら1万円あげる。」(太田静子への取材より)



玉川上水で心中した後、遺体が上がるまでの数日の間の事も詳しく書かれており

太宰を取り巻くそれぞれの人たちのショックや悲しみうろたえ方が描いてある中で

山崎富栄さんの御父君の事が書いてある
太宰の遺体は棺に入れられた。その時、富栄の遺体は少し離れた道端に置かれてあった

その遺体の頭の所に、遺体に傘をさしかけて佇んでいる半白髪の老人がいた

黒い背広を着た小柄な老人で眼鏡の奥の目が弱々しく遺体にそそいでいた

遺体には、その老人がかけてやったのか、雨合羽が着せかけてあった

一目で冨栄さん御父君とわかった。もう70に手が届こうかというその老人は、

人が慌ただしく行き交っている周囲の騒がしさの中で、身じろぎもせず遺体に目をやっていた


葬儀の後、太宰の荷物を取りに、遺骨の帰ってきた冨栄さんの部屋に行くと老人は私の方に向き直り、膝を揃えて

「大切なお方と、とんだ事をしでかしまして、お詫びの申しようもございません」低い声でそう言い頭を下げた

私は返答に窮した。お線香を上げさせてもらいたい。と言うと、老人は眼をしばたたかせ、何度も頭を下げた。
御父君は、富栄さんの法要を一度もしないまま、この世を去ったという事です。

何とも切ない話です。



本書では妻である「津島美智子」の事にはあまり触れてないが

津島美智子著の「回想の太宰」の中でも太宰の女性関係には一切触れていなかった




本書の中でも「山崎富栄」の事はかなり詳しく書いてある。

ここでは彼女が妻的存在だった

取材旅行に付き添うのも富栄だった

周囲の者も彼女を認めていたのだ。写真で見る限り、かなりの美形だ。


今回本書を読んでみて、この「山崎富栄」という女性に非常に興味を持った



太宰は、亡くなる前には、かなり結核が進行し、衰弱していたようだったが

彼は 「女性関係」でも自分の首を絞めたのではなかろうか?

周りの者は太宰の死を惜しみ、嘆いているが

本人は「やっと死ねた」と安堵しているような気がする


逃げた太宰はそれでいいが、周囲の者は、たまったものではない

が、そんな彼なのに、周囲の者にかなり愛されていた事は事実である


何とも不思議な人物。太宰治。

(229)【死体を買う男】歌野晶午

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Bookデータベースより
乱歩の未発表作品が発見された!?
「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ―
南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。
男は、毎夜月を見て泣いていたという。
乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。
実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!

作者不明として雑誌に掲載された小説「白骨鬼」という作中作の「小説」部分
主人公は、探偵作家の江戸川乱歩

その小説の謎を探る探偵役が詩人の荻原朔太郎という設定で、乱歩と朔太郎が交互に描かれている

もう、ややこしい><;



探偵作家の江戸川乱歩が自殺しようとするところから物語が始まる

その自殺を止めた青年が同じ宿に宿泊していたのだが

後日、今度はその青年が首をつり自殺をしてしまう

「膝をつき拝むような格好」で死んでいたというのだが

それを見た人は発見者一人しかいない


騒ぎで駆け付けた時には死体は消えていた。。。。



これからややこしい話が繰り広げられる

どんでん返しを意識しすぎたのだろうか

少しひねりすぎたきらいがあるやに思えた


これ、双子が出てきます

その前の時点で「ははぁ~ん」と分かってしまいます

が、

この話、著者自身が遊んでいるのか?キーワードを隠していたようです

だから「死体を買う男」なんぞと言う訳の判らんタイトルをつけたのだろう

だけど、それに何の意味があるのだろうか?


作者よ一人で遊ぶなぁ! o(`ω´*)oブー!


どうやら歌野センセ、タダのどんでん返しだけでは飽き足りなくなってきたのかな

ひねってひねって、ひねりすぎです

どっちがどっちで、あっちがこっち???(爆

読んだ人でないと分かりませ~ん (ㆀㆆ_ㆆ;)


「面白い!」部分と
「ややこしい」「ひねくりすぎ」という部分が喧嘩し、
結局はマイナス部分が、面白かった!と言える筈の読後感を妨げた。・・・という感じですカナ。


どんでん返しは1度でいいって! (><;\(`д´)オリャ!

(227)【夏を拾いに】森 浩美

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双葉社 単行本
380ページ 1600円

図書館で借りる

「お父さんが小学生のときはな……」
父が息子に誇りたい、昭和46年のひと夏――
小五の文弘は、祖父から町に不発弾が埋まっている話を聞く。
様々な家庭の事情を抱えた仲間四人で、不発弾探しを始めるが。
「家族の言い訳」シリーズをヒットさせた著者が描く、懐かしく爽やかな青春小説

あとがきで、著者は自分なりの「スタンド・バイ・ミー」を書いてみたかった
「当然手垢のたくさんついたテーマ」である。

と述べている通り、
昭和の時代少年だったころの友情、冒険(というにはちょっとスケールが小さいけど)
親子の関わり方、などなど。


1ページめの1行目から
山手線を渋谷で降り、井の頭線へとむかう。通勤の途中ハチ公前の交差点が見える

しょっぱなから、我が青春時代の「毎日の景色」そのままなのだ

これはもう、ズンズンページをめくって最後まで行っちゃうかな?と思いきや

中盤までが退屈だった


主人公である父親、家庭の中では孤独。

家に帰っても自分の分の夕食は無い。いつも帰宅が遅いから・・・(仕事でなんだけどね)

お風呂溜める?と聞かれて、「溜めてくれ」といえば

めんどくさいわね~シャワーにしてくれればいいのに~。と返され、何か言えば

やーね、威張っちゃって、へなちょこ昭和の世代のくせに~。と返される

やっともらった休暇、「キャンプはどうだ?」と誘えば、

妻は「私は行かない虫がいるからヤダ」と言い

息子に聞けば「うちでゲームしてたほうがいい」と断られる始末。


ふとつぶやいた少年時代の話で「不発弾」のことに触れると、息子が珍しく反応した。

そこから始まる昭和の話である



中盤まではかなり間延びしていて、あくびをしながら、得意の^^;斜め飛ばし読み

後半になったら面白くなった

それぞれの少年の、それぞれの家庭の事情、親子のかかわりあいの仕方、いじめ、などなど

子供の気持を親がどこまで理解しているか、

また、親の事情や愛情をどこまで子供が理解しているか、

いちいち口には出したくない心情が、親だって子だってあるのだ


少年が親の仕事場で手伝いをしたいという(子どもなりの心情があるのだ)

父親は邪魔だ、と怒る。それでも「手伝う!」といって屑を拾い始める少年

「邪魔だから帰れ!」と、大声で怒る父親

少年は、なお屑を集めていると

「余計なことはするな!」苛立った父親は、少年を工場の外へつまみだし、突き飛ばした。
転んだ勢いで屑が宙に舞う。僕は地面に這いつくばりそれをかき集める
「さっさと帰ってべ勉強でもしろ!」
「たまには手伝えって言ったじゃないか!」
拾った屑を屑山に捨てると、僕はまた工場の中に戻ろうとした
「親の言うことが聞けねえのか!」
父親はもう一度捕まえると、さっきより強く突き飛ばした
「とうちゃん人通りがあるんだからやめなよ」母が止めに入る
「フミも一体どうしちゃったんだい?」
そう問いかける母の手を振りほどき工場の中に入った
「しつこいヤローだなっ」、
又、父に突き飛ばされても今度は転ばなかった
父親と息子の心と体の押し問答が繰り広げられ
「手伝うんだ・・・・手伝うんだ・・・」呪文のように繰り返した

僕と父の間に入った母ともみ合いになり、尻もちをついた父は、
ゆっくり起き上がり、「バカヤロー。勝手にしろっ」と言うと僕に背を向けた

母は僕の前にしゃがむと僕の服の誇りをたたきながら
「お前だってなんでそんなに手伝いたいのか訳を言わなきゃわからないだろ」と言った

僕は全身を震わせながら嗚咽した。
それでも母の問いには答えず、工場の中に入った
涙と鼻でぐちゃぐちゃになった顔を手の甲で拭いながら、僕は裁断屑を何度も何度も屑山へ運んだ。

本筋は少年が

祖父から聞いていた太平洋戦争中B29から投下された「不発弾」を探す事にまつわる出来事で

工場の廃棄物倉庫にあるステレオから磁石を大量に盗み、不発弾探知機?を作り

仲間たちと喧嘩したり仲直りしたり、親やいじめっ子の目をかいくぐって繰り広げるお話


果たして不発弾は見つかるのか?

少年たち個々のキャラクターがよく描かれており、人物像が浮かび判りやすい


主人公の少年は、暴力的で疎ましく思い反発ばかりしていた父親の

本来持っている優しさ、強さ、に気づく場面はさりげなく描かれて好みでした。


青少年向けの本かな?とも思ったけど、ちょっと時代背景が古すぎるかもね。

(226)【行かずに死ねるか】石田ゆうすけ

イメージ 1 平成19年6月10日初版発行
厳冬舎 
文庫本 309ページ ¥600円



裏表紙より
「平穏な人生?それが運命なら自分で変えてやる!」
そう決意してこぎ出した自転車世界一周の道。
だが、砂漠地帯で拳銃を持った強盗が-!
身ぐるみはがされた後も疾走し、出会いと別れを繰り返しながら
駆け抜けた七年半の旅。
笑えて泣ける、大興奮紀行エッセイ。
単行本を大幅に加筆・訂正し、新たなエピソードも収録した文庫改訂版。

副題が【世界9万5000km自転車一人旅】

言葉の不安な土地で、テントを張る場所をお願いするときは、自分で書いた絵を、説明の変わりに見せる

「焚き火」の絵に大きなバッテンを描いたものや

テントの絵、其の中で寝ている絵(夜だけの意味?星と月が書いてある)

世界地図(お粗末なもの^^;)の絵が描いてあり、「スタート」と矢印がしてある



貧しそうな露天商から食べ物を買ったときの事、無邪気な子供との会話、

何処の馬の骨ともわからない著者を食事に招いてくれた家族、泊めてくれた青年、

日本やアメリカなどならば考えられないような親切を受ける


著者は「何故是ほどまでに優しく、他人に対して親切にしてくれるのだろうか?」と考える

全く打算と言うものが無い世界

皆豊かでは無い貧しい人々だった。



それにしても、無謀ともいえるこの旅は若さあってのことだろう

何をやるにしても「軽いノリ」でやってしまう

何ともアブナイ、一歩間違えば殺されていたかもしれない、という場面もあった

最初の頃は、もし、殺されたら、それはそれで仕方がない、と半ばヤケクソ

だが、途中から考え方が変る

「命は大切にしなければならない。自分が死んだら悲しむ人がいる。人を悲しませてはいけない」と

一緒に旅した仲間が遭難して命を落としたのである(荷物だけ残り、遺体はみつからなかった)

ショックだった。悲しかった

それから「自分の命は、自分だけのものではない」という当たり前のことを再認識した

理屈と頭だけで理解してることと、身をもって体験する事とは天と地の差がある




しか~し!7年半もの間、自転車で言葉も通じない国々を訪ね歩いて、良くも無事で帰ってきたもんだ!


理屈抜きだから冒険物は面白い。単純でわかりやすいのがいいなぁ。

久々にチャリもの、かっぱえびせんみたいで、面白かった~♪

(225)【告白】湊かなえ

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2009年1月7日第15刷発行
双葉社 単行本
268ページ 1400円

図書館に予約しても待ち人数が多く、当分回ってきそうも無く、予約したことも忘れかけていたある日、

ブックオフの棚で見つけ、即ゲット!ひゃくえんで買ってしまいました。湊かなえさんゴメンナサイ!

こういうこと案外多いんです

我の行く図書館は6冊までしか予約、貸し出ししないので、

順番待ちが多い本を登録すると、借りられる数が少なくなり不便ですので今回はラッキー

でこれで1冊予約数から減りまして他の本を登録できますホクホク




と言うことで待ちに待って読みましたが・・・・

ベストセラーなんですよね~、1年も経たぬうちに15刷も増刷ですからね


私はどうも世間の方たちと「面白い」基準にズレがあるようです

本書、決してつまらなくはありません。どちらかといえば「面白い」部類には、入ります

でも、イマイチ手放しで「面白かった!」とか「読み応えがあった」とか思えるかと言えば

否。でした


明日が無い、というか、希望が持てないと言おうか・・・

攻撃的で計算しつくされた悪意に満ちているし歪んでいる


こういう本は読んでいて気分が良くない


暗くて重くて人が死ぬ場面が多くて犯罪があって・・・という本でも、

「読み応え」があり、何かを残してくれる内容の本はいっぱいあります


この本は「読了。」しかありませんでした。湊かなえさん、ゴメンナサイ^^;

私には合わなかったということです


彼女の著書、何か機会があれば違ったものを読んで見たいと思います。

「夷隅(いすみ)鉄道」 駅めぐり②

大多喜駅でストップしてしまった「いすみ鉄道」の駅を訪ねて。続きです


【デンタルサポート大多喜駅】
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いすみ鉄道唯一の有人駅であり、駅舎内がいすみ鉄道株式会社の本社となっていまして、

またいすみ鉄道唯一、駅構内に入るのに「入場券」を買わないと入れない駅です


千葉県内の訪問歯科・デンタルサポートが命名権を取得したことにより、

2009年より「デンタルサポート大多喜駅」となりまして、契約期間があるそうですが、

契約切れになれば、また駅名のアタマの呼び名が変わるのでしょうか?(関東の駅百選の第2回選定駅)

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本多忠勝像。発泡スチロール製だそうです。

生涯50数回の戦に出陣し、数々の軍功をたてたという忠勝の功績にあやかり作られまして

「大願成就」と書かれた大きな古銭を回すと忠勝像が動く仕掛けになっています。
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同じ「大多喜駅のホーム。上下線で↑↓こうも違います
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大多喜駅付近の踏み切り、ラッキーな事に?!遮断機が下りてまして電車が通過しました

乗客ゼロ?・・・・電車は綺麗だし、ムーミン達も微笑んでいるんですけどねぇ


【上総中川駅】
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この駅探しました、ナビで周辺までは来るものの、駅が見当たりません
それもその筈、この駅、知らない人が辿り着くのは、結構難しいと思う^^;
こうみると、この道は広いように見えるけど、両脇は民家で、ここを入るとこの民家の裏庭に行く雰囲気です
よく見ると、確かに駅名の「上総中川」と書いてありますけど・・・・路地の入口からはほとんど見えません
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駅舎?はこれだけです改札なんて勿論ありません。ベンチには座布団とショールが1枚づつ置いてありました
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この木製の表示板だけは、いすみ鉄道駅の中で一番きれいかもしれません
寄付が有って、大多喜校美術部がんばりましたね~♪ちょっぴり傾いてるのが気になります^^;


【国吉駅】平成3年に駅舎を立替えたそうです

国吉駅周辺に、「国保国吉病院」があるため、大原駅・大多喜駅についで、乗降の比較的多い駅です

何故、「風そよぐ谷国吉駅」なんだろうか???ムーミンショップもあるし人形も置いてあったけどね・・・
面白く変わっているのはホームで青空喫茶?がありコーヒーを売ってました
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手前の国吉駅の改札がある駅舎、立派でホームも大きくしっかりしていますが
電車が停車するのは一番端っこ・・・もっと真ん中に停車すれば?

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この駅の改札口(ムーミンが座ってる椅子が有る所)もしかしたら近所の人の茶飲み話処になってるのかも^^;
私が行った時は座布団の上にはおばちゃんが二人ドッカリ向かい合って座って話し込んでたし、
猫は座布団の上で寝てるし・・・
その間を通り抜けてホームに行くんだけどね^^;何気に通り難い雰囲気でした
それで電車を待つ人はホームで立って待ってましたーー;



【新田野駅】おお!小奇麗ですね~(笑
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でも、表示板は・・・
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だれかぁ~寄付ぅぅぅ
道路側から見たら勿論通り過ぎてしまいましたよ
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自転車置き場?目の前がバス停でしたので、バス停にしては立派な自転車置き場だな、と思いました^^;

どうして目立つ所に駅名出さないのでしょうか?この場合なら道路側の建物の背中に当たるところ

駅名はホームから見えるところしか出しちゃいけないとでも思ってるのか??

いやいや「皆知ってる」ことが前提にあるんだろうなぁ。。。。

【かずさあづま駅】
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昭和5年に設置された建物ですが、まだまだしっかりしています

駅周辺には、ホタルの里やトンボの沼があり、年々減少している源氏ボタルをみることができるそうです
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この表示板、風前のともしび^^;ペンキで上からなぞってみたら?(苦笑

【いすみ鉄道大原駅】
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写真左の端っこです。JR大原駅(右)と並ぶと、ちょぃ見劣りします^^;

上り列車の終点駅で、JR外房線の接続駅になります。
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大正元年に、県営人車軌道線として設置されました(大原~大多喜間)

大原高校等の学校があり、乗降の多い駅です



いすみ鉄道、危ういけれど、取り敢えずは1年間は継続が決まったそうですが・・・

      夜は、駅も電車も色とりどりのイルミネーションで輝くんだろうなぁ ( -ω- )


                          おわり

【鴨川ホルモー】万城目 学

2006年4月20日第1刷発行
2006年8月15日第4刷発行

第4回ボイルドエッグズ新人賞 
産業編集センター 発行
ライトのベルス281ページ
¥1200円

図書館で借りる
表紙扉裏より
:
このごろ都にはやるもの 勧誘、貧乏、一目ぼれ。
青い祭りの帰り道、ふと渡されたビラ1枚。
腹をすかせた新入生、文句に誘われノコノコと、
出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(ひと)鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホリモー」。
戦いの時は訪れて、大路、小路に時の声。
恋に戦に、チョンマゲに、
若者たちは闊歩して、魑魅魍魎に跋扈する。
京都の町に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
前代未聞の娯楽大作、基盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモー」ここにあり!!
単語としては理解できるけど、是が文章になると・・・
イマイチ乗り切れないんだわ~ ┐(^-^;)

万城目氏の本は、多分若い方たちには受けるんだと思います

大学サークルのお話ですが、かなり荒唐無稽です。

荒唐無稽でも、グイグイ引きこまれるようなものもありますが
どうも、本書のお話はは何故か醒めてしまって、もう一つ面白がれませんでした。

まだ彼の本書庫に眠ったのがあるんだけど・・・・後回しダナ(σー_ー)

(224)【回想の太宰治】津島美知子

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1978年5月20日初版発行
1979年8月30日増補改訂初版第1刷発行
人文書院 発行
単行本 2500円

図書館で借りる




太宰への興味は尽きない

彼に関しての書物を読んだ限りでは、あまり好印象は受けない

だが、どこかで、彼自身が表面に出していない、何かを理解したいと思うのも確かだ



と言うことで読んでも読んでも彼にまつわる話は飽きない


本書は彼の妻が書いたものだけど、



太宰治自身の書いた書物の中で「妻」の話が出てくるのだが

その中の短編の【畜犬談】に、

拾って飼っていた犬の話の中で、妻が「犬が皮膚病にかかったので殺してくれという」のと、


【桜桃】で、

汗をかく場所の話で太宰に何処に汗を一番かくか?とたずねられ

「私はね・・・・このお乳とお乳のあいだに、・・・涙の谷、・・・」と言う。


あくまでも小説だからこれが実際の彼の妻の姿とは思わないが、

彼の作品の形から言って全く絵空事とは思えない



であるから、私の中のぼんやりとした「太宰の妻像」は

「頭がよく、冷静で忍耐強いがあまり情の無い人」だったが・・・


本書より抜粋
犬嫌いの彼がある日、後についてきた仔犬に「卵をやれ」という
愛情からではない、恐ろしくて、手なずけるための軟弱外交なのである人がほかの人や動物に好意を示すのに、このような場合も有るのかと私は怪訝に思った

恐ろしいから与えるので、欲しがっているのが分かっているのに与えないと仕返しが恐ろしい。

これは他への愛情ではない。エゴイズムである。

彼のその後の人間関係をみると、やはり「仔犬に卵」式のように思われる

だが、さて「愛」とはと、突き詰めて考えると、太宰が極端なだけで、
本質的にはみなそんなもののようにも思われる
彼女は、正に私の感じた通りの人で、観察眼も鋭い。


また、太宰の性格、考え方が良く出ていると思われる所
本書より抜粋
「聖書知識」と言う雑誌を講読していた太宰の下に同誌編集誌から印刷した往復はがきで,

「購読者名簿整理の必要上、各自、各項目に記入して返信するように」との照会があった。


何年前からの愛読者であるか、自分が購読者として、上、中、下、どの中に入ると思うか、自ら評価して記入せよ。と言うような内容であった


其の問い合わせにむかっ腹を立てた太宰は、

「10年来の読者なり。最低の読者なり。以後購読の意思なし。」と書き入れて返信し、それきり絶縁してしまった。
太宰にはこういう所が多々あり、其のたびに拍手喝さいしたものだ

だから、彼の生き方や人との関り方に、眉をひそめてしまっても何となく引きずられてしまうのだ


あれほど周囲を引きずり回しても、何処からか救いの手が伸べられたのも、うなずける



さてさて、奥方、著者のことだが

これほど冷静で観察眼が鋭く、且つ理論的な妻は、強力な片腕にもなるが

考え方次第では、?両羽の刃と言う所か?


太宰と連れ添った年月、彼女は夫を愛していたのだろうか?

この夫婦は、一時的にでも、理屈抜きで惚れた時期が有ったのだろうか?


本書を読んで、ふ、と考えてしまった。
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